アーユルヴェーダ塾ジュニャーナ塾長日記

アーユルヴェーダについて学ぶアーユルヴェーダ塾ジュニャーナを主催している「塾長」が古典書にもとづいたアーユルヴェーダのお話を日々綴っています。

非加熱ハチミツ業者に怒られる話

こんにちは。アーユルヴェーダ塾 ジュニャーナの塾長です。

アーユルヴェーダに関する本は最近たくさん売られている。アーユルヴェーダに興味がある方は何冊かお持ちだと思う。塾長も日本で売られているアーユルヴェーダの本には一通り目を通したよ。お勉強させてもらいましたが、チャラカサンヒターを学んでいくと売られている本には間違えが多々あるのと、大切なことが書かれていないことがあることがわかった。とっても残念(TT)売られている本にはアーユルヴェーダを実践していく上で大切な部分や深イイ話の部分はほとんど書かれていない。。挙げたらキリがないぐらい。。間違えたことを鵜呑みしている方もいるし、それを平気で人に勧めている人やブログやらにおおっぴらに書いちゃってる人が多い。。


良い例として「非加熱ハチミツ」

アーユルヴェーダといえば「非加熱ハチミツ」っていうぐらいどの本にも必ずでてくるよね。実際にペロペロしている方は多いと思う。

確かに「非加熱ハチミツ」は滋養があって身体によい、とはされている。「非加熱ハチミツ」の効果はネットで調べると腐るほどでてくるからあえてかかないけど、アーユルヴェーダは医学だから非加熱ハチミツはお薬だし、薬をのみやすくするためにハーブと非加熱ハチミツを混ぜて使ったり、体力が落ちている時の強壮剤としてもつかう。

でも「非加熱ハチミツ」の有名な注意ポイントがあるのはご存知よね。「非加熱ハチミツは温めて使ってはいけない」っていうこと。温めると「アーマ(毒素)」が発生して身体に溜まってよくない、ってのは有名だよね。現代的にも熱を加えると栄養素が分解されてしまい老化の原因物質(AGE)ができる、と証明されている(余談だけどアーユルヴェーダのすごい所は科学的な研究方法がなかった時代に「ハチミツは温めてはいけない」と知っていたアーユルヴェーダはすごいよね)


たいていの本は「ハチミツは温めてはいけない」とあり、紅茶やコーヒーに混ぜたり料理に使ったりしないで生のまま食べましょう、とか、脳にいいとかカパを増やさないとか身体にいいことばかり書いてある。食べていい時期、悪い時期、食べちゃダメな人のことは一切触れられていない。

残念なお知らせだけど「非加熱ハチミツ」は年がら年中食べていいものではない。温めてはいけないんだから、暑い季節には食べちゃいあかん!あと、身体が熱くなっている時もあかん!身体に熱くなっている時ってのは、熱があるときとか体内に炎症があるときね。真夏にガンガン舐めたらダメだし、熱があるときとか炎症があるときに舐めたらダメなのよー。風邪をひいて熱が出て喉が腫れあがっている時はアーユルヴェーダ的にはハチミツはOUT!ってことになるね。だってハチミツを温めていることと同じになるから。ってことは、アーユルヴェーダが好きな人ってエアコン嫌いが多いから、真夏の暑い部屋で体温があがっている時にガンガン舐めちゃった方いるんじゃない?夏でアーマできちゃったかもねー。

ついでにいうと古典書には「ハチミツを同量のギーと混ぜた場合、人に死をもたらす」ともある。「ギー」もアーユルヴェーダでは有名だからハチミツとギーを一緒に舐めている方!死ぬよ!!良いとされているものでも食べ合わせによって身体に悪い影響も与えるわけ。

いつの時季が良いかというと、冬とか春の暑くない時。ハチミツには「熱性」という温める性質もあるから体を温めてくれしね。あとダメな時季でいったらインドと日本は季節が違うから、日本の季節で言ったら残暑が厳しくて雨が少ない乾燥した秋にもよくないんじゃないかと思う。「熱性」もあるけど「乾性」もあるからね。あと「カパ」を増やさない、ってあるけど、元々「カパ」が増えている人が食べたら増えますから~。デブりますから~。「乾性」とか「苦味」「渋味」もあるからヴァータにはよくない。ヴァータを増やすと身体の流れが悪くなってそれこそアーマが溜まるよ。ヴァータの増加は身体への影響が大きいから、ヴァータが悪化している人にはお薦めできない。滋養があるからヴァータが悪化して身体が弱っている人には良さそうだけどそんなことはないわけ。

日本人はハチミツに限らずなんでも「身体にイイ!」って言われると素直だし優しいから、自分に合う、合わないに関係なく取り入れるし人に勧めがたがる。でもね、良いとされているものでも食べて良い時、食べていい人、悪い人があるのね。売っている本にはそういう細かいことは一切書いてない。でも、チャラカサンヒターや古典書で学ぶと「非加熱ハチミツはイイから食べて!」なんて簡単に言えなくなる。物質の特性、性質、作用を考え、時季やその人の消化力や身体の状態とかいろいろ考えて取らないといけない、とちゃんと書いてある。アーユルヴェーダは医学だからハチミツもそうだけど口に入るものは全て薬だからね。処方だからねー。安易にすすめたらあかん!

塾長もアーユルヴェーダを勉強したての時は「ヤレ、非加熱ハチミツがいい」とか「ヤレ、ギーがいい」とか言って、ガンガン舐めて、ガンガン人に勧めていたけど最近はやめた。夏はハチミツは食べなかった。でもそろそろ涼しくなってきたから「非加熱ハチミツ」を復活させようかとも思うけど、雨が多いし家に引きこもっていてカパが増え気味だから今の自分には「非加熱ハチミツ」は不要かな、なんて考えている。あと人には一切勧めなくなった。塾長はドクターじゃないからその人のその時の身体の状態は把握することはできないからね。「カパ体質だからハチミツがいいよ」なんて簡単に言えないよ。カパが増えているかもしれないし、体内に炎症があるかもしれないしね。間違ったこと言って死なれたら困る(^^;)

 

またも余談だけど、アーユルヴェーダは勉強した人ほど多くを語らない。いろんなことを考えるようになるし、怖くて人にすすめられなくなる。けど、勉強してない人ほどよくしゃべる。薬に限らずどんなことでも、メリットとデメリットがある、ってことをアーユルヴェーダは教えてくれる。デメリットがきになったら売っている本じゃなくてぜひ元祖教科書のチャラカサンヒターでお勉強してね。

 

 

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