アーユルヴェーダ塾ジュニャーナ塾長日記

アーユルヴェーダについて学ぶアーユルヴェーダ塾ジュニャーナを主催している「塾長」が古典書にもとづいたアーユルヴェーダのお話を日々綴っています。

悪い習慣をなくすには・・・

こんにちは。アーユルヴェーダ塾ジュニャーナの塾長です。

新しい年を迎えて2017年の目標や抱負をたてた方も多いのでは?

「今年こそは怠惰な生活をやめて早寝早起きをするぞ!」

「今年こそは暴飲暴食をやめて痩せるぞ!」・・・などなど。

悪い習慣をやめて、よい習慣を始めようと決意した方もいるのでは?

新年も数日たったけど、その決意今日も続いている?

すでに挫折しちゃった方もいるんじゃないかな。元旦には気合をいれて早起きしたけどダラダラとお正月特番のテレビをみて、寝るのが遅くなって早起きができなかったり、おせち料理やお雑煮をたらふく食べて、お屠蘇を飲みまくったり・・・

新年早々「あぁぁぁ~、なんて自分ってダメなんだぁ~_| ̄|○」って凹んでいる方もいるのでは。。

 

人間はなかなか習慣をかえられない生き物。生き物は変化を嫌う。環境が変化したときに、それ元に戻そうとする作用が自然に働いてしまう。これをホメオスタシスっていうのね。ホメオスタシスがないと生き物は生命を維持できない。例えば、暑い日に熱いラーメンを食べると汗がでる。これは、上昇した身体の温度を下げるために 汗をかかせて身体を冷やそうとするために働く。ホメオスタシスもないと困るのだ。

生き物は生きるために心身ともに心地よい状態を保つためにできている。悪い習慣はその人にとって楽しくて心地よい状態や快楽になっている。ダラダラと深夜番組をみてゲラゲラ笑っているのも楽しいし二度寝は気持ちいい。美味しいものを食べたり、お酒を飲んで騒ぐのも楽しい。身体や心は常に楽しくて心地よい状態でいたい。でも、それが良いことか悪いことなんか身体自体は判断できない。わかりやすいのが薬物。身体に良いことなんてひとつもないけど、強い快楽を得るために薬がどんなに身体に悪くても身体が薬物を欲して薬物中毒になっていく。

でも、不健康なことが本来の心地よさや快楽ではない。見せかけの心地よさや快楽でしかない。

見せかけの心地よさや楽しさや快楽から抜け出すにはどうしたらよいか。まず必要なのは「知性」!厳しい言い方だけど、やめられない悪い習慣がある人は自分の知性が足りないと思ってね。知性があり正しい物事の判断ができれば、自分が今やっていることの良い悪いが判断できるはず。知性を得るにはアーユルヴェーダでは聖典を学ぶこととなっている。別に聖典ではなくても健康に関する知識を学ぶもよし、習慣をみにつけるための本も読むもよし、自分に合う方法を見つけたらよい。

それから、アーユルヴェーダでは不健康な習慣を徐々に減らし、健全な習慣を徐々に増やしていくと、不健康な習慣は永遠になくなり、健全な習慣は永遠なものになる、とされている。不健康な習慣をやめることも健全な習慣をとりいれることも急にやってはいけない。習慣を急激にかえると身体や心に大きな危害をもたらすと言われている。なにか変化をする時は、ゆっくりやっていかなければならない。急激な変化は身体にも心にも大きなストレスになり、余計に悪い方向に行ってしまう。

 

チャラカ・サンヒターには以下のように説明されている。

賢明な人は、不健康な習慣を少しずつやめ、健康な習慣を順次取り入れていくべきである・・・1日目に不健康な習慣を1/4捨て、その代わりによい習慣を1/4とりいれる。2日目は元の状態に戻して、3日目に不健康な習慣を半分捨てて、健康な習慣を半分とりいれる。4日目も3日目と同じにして、5日目は1日目に行った状態に戻す。6日目には不健康な習慣を3/4捨て、健康な習慣を3/4とりいれる。これを8日目まで続け、9日目には再び3日目の状態に戻す。10日目は不健康な習慣をすべてやめて健康な習慣のみ行う。それを13日目まで続け、14日目には、再び1/4だけとりいれる。そして15日目以降はよい習慣のみ行う。

                      チャラカ・サンヒター第1巻7章36-37

 

ちょっとめんどくさいけど「賢明な人」はゆっくり悪い習慣をやめて、ゆっくり良い習慣をとりいれろ、って言っている。10時に起きていた人が「明日から6時に起きるぞ!」なんて言っているのは賢明な人じゃないのだ。ようするにおバカな人なのだ。いきなり早起きをしたり、いきなり絶食したり、いきなり禁酒したりしない。30分ずつ早起きしてみるとか、食べる量を少し減らしたり、毎日飲酒をしているのであれば週一回の休肝日を作るとか、ゆっくりと身体や心の状態をみながら変化させていく。よい習慣が楽しく心地よくなければ続けることはできない。ムリをすることをアーユルヴェーダは推奨していない。

そして、できない場合にはできない理由を考えること。早起きができないのは、疲れがたまっていて身体が休みたいと言ってるのかもしれない。自分の体力にあわない動きや仕事をしている場合もある。空腹が我慢できないのは栄養が足りないのかもしれない。ちゃんと食事をとっていないのかもしれない。お酒が我慢できないのは大きなストレスがあるのかもしれない。できないのにはできない理由がある。できない理由をさがすことが自分を知ることになる。アーユルヴェーダは「自分を知ること」と塾長は何度も言っている。

新年早々できない自分に凹んでいないで、できない理由をさがして根本的な問題をみつけてそれを取り除く。そうしたら、できないこともできるようになる。そして2017年がかわり、人生もかわっていく。よい一年の積み重ねが、よい人生、よい一生となるのだ。

 

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