アーユルヴェーダ塾ジュニャーナ塾長日記

アーユルヴェーダについて学ぶアーユルヴェーダ塾ジュニャーナを主催している「塾長」が古典書にもとづいたアーユルヴェーダのお話を日々綴っています。

知識・技術・経験は財産

こんにちは。アーユルヴェーダ塾ジュニャーナの塾長です。

たくさん勉強してたくさんの知識や技術を身につけた方、苦しい思いをたくさん経験してきた方は世の中にはたくさんいる。
でも、せっかく身につけた知識や技術、たくさんの経験を活用されていない方がとても多い。
非常にもったいないなぁー、と思う。
大切なお金と時間をかけて身につけた知識、技術、そして、楽しかったり、苦しかったり、悩んだりしながら経た経験は大切な「財産」である。
価値あるものである。
価値あるものであるから眠らせてしまってはいけない。
活かすべきだ。
表に出すべきだ。
そして、それを「お金」に換えるべきだ。

世俗を捨てて出家する人はお金を持つべきではないとされるが、アーユルヴェーダは一般人向けなので、お金を稼ぐことを「悪いこと」とはしていない。
むしろ、積極的にお金を稼ぎ、人生を楽しむべきである、としている。
生活を安定させるのはもちろんだが、心の安定のためにもお金を稼げと言っている。
稼ぐ手段がないと人は不安になる。
心が不安定になることはアーユルヴェーダでは「病気」とされる。

塾長の知り合いで非常に手先が器用な方がいる。
「こんなの作ってー」とお願いすると朝飯前とばかりにササっと作ってくれる。
昔からいろんなものを作ってきた知識や技術である。
お教室に行っても経験から1,2回でコツを覚えてしまい、あっという間に自分のモノとしてしまう。
不器用な塾長にはうらやましい限りなのだが、彼女はいつも不安を抱えている。
「老後どうしょう」「仕事がなくなったらどうしょう」「旦那が病気をしたりして稼げなくなったらどうしょう」という不安だ。
作り方を教えたり、作品を売って稼げば不安はなくなるよ、と他の友達たちに薦められているのに「自信がない」とか「自分はまだまだ」「どうやって教えたり売ったりするかわからない」など、なにかと「やらない理由」をみつけては、なかなか踏み出さない。
そしていつも不安を抱えながら生きている。
自分が抱えている不安は自分で解消するしかない。
人にあれやこれや言われても解消はしない。
最初は自信もないだろう。
やり方もわからないだろう。
でも、せっかく身につけた知識や技術、経験によって不安は解消できることがある。
一歩前に踏み出す勇気をもってほしい。

そして、受け取る側も知識や技術、経験は簡単に手に入れられるものではなく、その方の努力や膨大な時間やお金がかかっていることを忘れてはいけない。

「知識」を教えている友人が嘆いていた。
彼女は生活を切り詰め、子育てをしながら時間をやりくりしながら勉強をし、やっと手に入れた知識を教えながら生活をしている。
まだまだ費やしたお金は取り戻せていない、と言っている。
しかし、そんな彼女の知識をいとも簡単に奪おうとする人がいるそうだ。
彼女が苦労して身につけた知識や勉強のやり方を根掘り葉掘り聞いてきたり、生徒さんからお金をいただいて教えている知識を、なにげない会話から引き出そうとするそうだ。
お金をいただいている生徒さん達にも申し訳ないし、知識という目にはみえないけど彼女にとっては「商品」なので、タダでは売りたくない、と思っているそうだが、子供の学校のママ友らしく強くも言えず悩む、と言っていた。

ヨーガでもアーユルヴェーダでも「不盗(ふとう)」という考え方がある。
文字のとおり「盗んではいけない」という教えだ。
人のお金や物を泥棒はもちろん犯罪なのでやってはいけない。
しかし、お金や物以外でも人の時間や知識や技術、経験も盗んではいけない。
もし、教えてもらうのならば、それなりの対価は払わなければならない。

友だち同士でも同じだ。
知識や技術を教えてもらいたいのであれば、きちんとその旨伝えるべきである。
友だち同士で金銭のやりとりが気まずかったり、相手に遠慮されてしまうのであれば、ランチをご馳走するなり、品物でもかまわないと思う。

教える方も自分の大切な商品を安売りしてはいけない。
それなりの対価を払って覚える知識は、聞く方もそれなりに元をとろうと一所懸命に覚えようとするが、無料の知識や技術はあまり記憶に残らない。
教える方もお金を頂戴して教えるのであれば、それなりの知識を提供しなければならない。
お互いのためでもある。

 

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