こんにちは。アーユルヴェーダ塾ジュニャーナの塾長です。
インフルエンザや風邪が流行っている。
インフルエンザや風邪は、罹ってしまうと日常生活にいろいろと支障がでる。
寝込んでしまうとダルマ(役割)・アルタ(お金を稼ぐこと)・カーマ(愛・願望を叶えること)を果たすことができない。
仕事を休めば、仕事場での役割を果たせずお金も稼げない。
やりたいことがあっても高熱でうなされている時にやりたいことなんてできない。
塾長はインフルエンザには人生で一度も罹ったことがなく風邪もほとんど引かない。
「なにかアーユルヴェーダ的なことをしているのですか?」と聞かれることが多いのだが、
特別なことは何もしていない。
しいて言うなら、アーユルヴェーダうんぬん関係なく
手洗い
うがい
食事
睡眠
喉が乾燥しないようにこまめに水分をとる
と言った一般的に言われていることをしているぐらい。
別に意識もしていない。
それから、ストレスがたまるとイライラしてジャンクフードやお菓子を食べたくなったり、
眠れなくなって睡眠不足になり体力、免疫力が落ちるので、
あまりストレスをためないようにはしている。
ストレスが自分の最大の「弱点」だと自覚がある。
その「弱点」がでないようなるたけコントロールしている。
できないことも多々あるが。。
「弱点」は人によってちがう。
不規則な生活をすると風邪を引く人、休みがないと体調が悪くなる人、寝すぎると体調が悪くなる人・・・
と人それぞれ不調になる原因はちがう。
その目安となるのがアーユルヴェーダの体質診断でもある。
自分の体質を知り、自分の肉体的・精神的「弱点」がでないよう注意しながら生活するのがアーユルヴェーダである。
それから、インフルエンザや風邪が流行っているから気を付けるのではなく、
流行っていなくても年がら年中、常に気を付けることが病気を防ぐ。
健康や丈夫な体は一日ではできない。
一日一日の積み重ねである。
とは言っても、
インフルエンザや風邪に罹らないように予防接種をしたり、
気を付けていたのに今年は罹りました!
ウィルスが強くなったから罹っても仕方がない!
という方もいるだろう。
厳しい言い方だが、
それは「気を付け方が不足していた」
もしくは
「気を付け方が間違っていた」ということ。
アーユルヴェーダでは「良い結果には良い原因があり」「悪い結果には悪い原因ある」とされる。
インフルエンザや風邪に罹ったという「悪い結果」には「悪い原因」があるということだ。
何か予防法が間違っていたのかもしれないし、対策が不足していたのかもしれない。
「私のやり方は間違ってない!」と言いたくなる方もいるだろうが、
「私は間違ってない」その考え方が原因である。
自分の思うような結果が出なかった時に「自分のやり方の何がダメだったのか」と見つめなおすことができるかどうかで結果は変わる。
よく「こんなにアーユルヴェーダで言われていることをやっているのに、
一向に体調がよくなりません」と頑なに言われる方がいるのだが、
「私はこんなにがんばっているのに!」と言いたいのだろうが、
結果が伴わないというのは「結果の伴わない原因がある」ということ。
だからと言って自分はダメ人間なんだ、と自分を責める必要もない。
「何が間違っていたのかなぁ」とただ原因を探り、改善すれば良いだけの話だ。
ウィルスは生き物なので耐性もついて年々強くなっているだろう。
古代は人の往来が少なかったので、
現代より感染症が少なかったとも言われている。
自分の「弱点」を知ったり、現代的なことも考えも取り入れて感染しないようにより注意をはらわないといけない。
チャラカ・サンヒターに素晴らしい言葉ある。
自己を知る人は、自分がいつも敵に囲まれているようであることを知り、常に用心して不動の長寿を望みつつ、行動すべきである。
(チャラカ・サンヒター/第1巻/17章.119)
私たちは、ウィルスという敵、ストレスという敵、食べ物、生活のリズムや五感を壊すスマホやテレビ、欲望や怒り・・・等々と言った、自分を滅ぼそうとするたくさんの敵に囲まれている。
戦に強い武将が敵に負けないように堅固な城壁や城、たくさんの武器や戦略を持つのと同じように、
私たちも病気という敵に負けないために「堅固な肉体」と「知識」という多くの武器や戦略を持たなければ敵には勝てない。
自分の肉体は自分でしか守れない。