アーユルヴェーダ塾ジュニャーナ塾長日記

アーユルヴェーダについて学ぶアーユルヴェーダ塾ジュニャーナを主催している「塾長」が古典書にもとづいたアーユルヴェーダのお話を日々綴っています。

「いい加減」ではなく「良い加減」で生きる

こんにちは。アーユルヴェーダ塾ジュニャーナの塾長です。

 

「いい加減」と言う言葉は、一般的にはあまり良いイメージがない。

「いい加減なことばかり言う人だ」

「いい加減な仕事をする人だ」

「いい加減な生活」

など

中途半端、無責任、適当など、キチンとしていない、だらしないという感じがする。

 

実は、「いい加減」にはもう一つ意味がある。

適度、ほどほど、偏りがなく変化がないこと、ちょうど良い具合という「良い加減」である。

 

アーユルヴェーダでは「中庸(ちゅうよう)を心がけよ」と言われる。

「極端に多すぎることは少なすぎることと同じくらいによくない」という意味である。

つまり

テキトーでもなく、やり過ぎでもなく「良い加減」でいなさいよ、と言うこと。

 

寝すぎ、食べ過ぎ、働かない、ダラダラし過ぎることなどは、カパの悪化、タマスの増加を引き起こす。

逆に

寝ない、食べない、働き過ぎることなどは、ヴァータの悪化やラジャスの増加を引き起こす。

 

また、一般的に「良いこと」とされていることでも、やり過ぎは病気を発症させる。

例えば、運動不足は病気を引き起こすことは誰でも知っている。

しかし

運動はやり過ぎるとヴァータやピッタの悪化やラジャスの増加を引き起こす。

普段、運動していないお父さんが子供の運動会で「張り切り過ぎて」アキレス腱をやってしまうのは「過ぎる」ことによる失敗だ。

ケガを病気というかどうかは別として、ケガをして働けなくなり、収入がなくなり、不安やお金がないストレスで病気になる可能性がある。

 

食べ物やハーブ、薬の摂取も同じだ。

食べ物やハーブ、薬は元気を与えてくれたり、病気を治してくれる。

薬はきちんと飲まなければ病気は治らないが、飲み過ぎれば、胃や肝臓に負担がかかるし薬物中毒や副作用の危険性がある。

ハーブは体に良いものだ。

しかし、いくら体に良いハーブでも飲み過ぎはよくない。

塾長は、とあるハーブを飲んでいる。

飲むと元気が出るし、ちょうど良い量だと快便になる。

快便だと心身ともに気持ちがスッキリする。

ただし、飲み過ぎたり、飲むのが夜遅すぎると下痢をしたり、まったく眠れなくなり寝不足になり逆に疲れてしまう。

飲まないと効果がなく、飲み過ぎると逆効果になる。

その日の体調や時間などから、ちょうどいい加減をみつけて、ちょうど良い量を飲むのが一番効果的である。

 

「〜過ぎること」

反対に

「〜しないこと」

は病気を発症させる。

 

また、「〜過ぎること」は欲望をうむ。

楽しみ過ぎることもアーユルヴェーダでは良くない、とされる。

またやりたい、もっともっと、となり、欲望になる。

麻薬がわかりやすい。

一瞬の快楽のために、麻薬をやめられなくなり、体も心も含め、社会的信用、家族や友人など全てを失う。

しかし

なんの感情を持たないことではない。

相手を思いやる心、優しい心をもつことはサットヴァを増やす。

「〜しないこと」は、ダルマ、アルタ、カーマを果たせない。

つまり、究極の幸福である解脱ができない。

 

食べる、飲む、寝る、働く、運動、楽しむ、悲しむ、怒る、こだわり...などなど

生きることあらゆる肉体的、精神活動において

「いい加減」

ではなく

「良い加減」

で生きることがアーユルヴェーダの実践である。

 

自分に聞いて欲しい。

今のあなたは、

なにかをやり過ぎていないか?

もしくは

やるべきことをやらないでいないか?

「いい加減」ではなく「良い加減」で生きているか?