こんにちは。アーユルヴェーダ塾ジュニャーナの塾長です。
巷では相変わらずのマスク不足だ。
先日、近所のスーパーでの出来事で思うことがあったので、
つらつら書いてみます。
近所のスーパーでは1階に日用品や医薬品などを売っている。
マスクももちろん1階の医薬品コーナーで売っている。
塾長は今は在庫がなんとかあるので買う必要はないのだが、
どれぐらいマスクが市場に出回っているかを知るためにスーパーに行くと覗いている。
案の定、その日も売り切れ。
マスクの陳列棚の前に人だかりができていた。
数人のお客が「いつ入荷するのか?」
「もし入荷するなら何時に入荷するのか?」
などと店員に食って掛かっていた。
そして、おばあちゃんたちが立ち話をしながら「マスクない」自慢をしていた。
そんな興奮してまくしたてていたらウィルス吸い込むぞー、
おばあちゃん達は立ち話してないで早く帰れー、
と思いながら塾長は3階の本屋に向かった。
そのスーパーは3階に本屋があり、
となりに文房具売り場があるのだが、
文房具売り場の横を通ったら、
我が目を疑って2度見、どころか3度見、4度見してしまった。
文房具売り場にあったのは、
な、な、なんと今やツチノコなみにみかけない「マスク」!
ただ、パッケージに書いてあるのは「給食用マスク」
いわゆる昔ながらの「布マスク」がそれなりの枚数売られていたのだ。
今やすっかり使い捨てマスクが主流だが、
子供用ではあるが、子供用の使い捨てマスクも売っていないし、
目と鼻を覆うなら小顔の方なら大人でも子供用の布マスクも大丈夫だろう。
店員さんも3階にありますよー、と言えばいいのだろうが、
新学期の子供たちのためにあえて言わないのかもしれないが、
店員さんも担当する売り場が決まっていて、
医薬品担当の人は文房具のことは知らないのかもしれないし、
文房具売り場の人は医薬品売り場で大騒動になっているなんて知らないのかもしれない。
買う方もマスクは医薬品売り場にしかない、と思い込んでいれば給食用マスクのことなんて思い浮かばないだろう。
なつかしの給食用マスクをみながら、アーユルヴェーダ的なことを思ってしまった。
案外、欲しい物、必要なものは、自分の身近にある
自分の思い込みや無知によって見えていないだけかもしれない
不安や焦りは周りを見えなくさせる
心が乱れていると冷静に考えることができない
ということ。
よくよく考えると、
おばあちゃん達が「マスクない」自慢をしていたが、
実は、おばあちゃん達は裁縫が得意な方が多い。
昔の学校では裁縫が必修であり、
昔はなんでも家で手作りしていた。
おばあちゃんは今の若者より裁縫ができるのだ。
なければ作ればいいのだ。
ガーゼも売り切れているようだが、
「手ぬぐい」でも「さらし」でもよいのだ。
綿100%でガーゼと同じだ。
「さらし」なんて昔はオムツにしていたぐらいだ。
塾長でさえ赤ちゃんの頃は、紙おむつがまだまだ高級品だったので、
母やばあちゃんが縫ってくれた「さらし」のオムツだった。
赤ちゃんのデリケートなお尻にも優しい「さらし」
「さらし」は呉服屋さんでも売っているし、
Amazonでも10メートル2千円弱ぐらいで売っている。
今日、Amazonをのぞいてみたら適正価格で売っている。
10メートルあったら何個マスクが作れることやら…
アホ転売ヤ―から何万円も出してマスクを買うぐらいなら「さらし」を買って、
おばあちゃんに聞きながらマスクを作るか、
おばあちゃんに頼んで作ってもらおう。
孫の頼みならやってくれるだろう。
いろんなイベントがなくなったりして暇している高齢者も多い。
集まって立ち話しているより、
仕事を与えた方がやりがいもでるだろう。
もしくは、学校が休みですることがない子供たちにYouTubeをみせながら作らせよう。
YouTubeにさらしマスクの作り方がアップされている。
そして、大量生産してあまったら、困っている人にわけてあげよう。
寄付は善い行いでアーユルヴェーダの古典書でも薦められている。
もし売るなら適正な値段で売ろう。
正しくお金を稼ぐことも同様に薦められている。
あと、「さらし」といえば妊娠5が月の時の戌の日に巻く腹帯。
現代はベルトタイプなどもあるが昔ならの腹帯は「さらし」だ。
腹帯はマタニティ用品売り場でもAmazonでも楽天でも売っている。
こういう時だからこそ心を静めよう。
そして、冷静に物事を考えよう。
知恵をしぼったり、工夫をすることをしよう。
そうすれば、手に入れたいものは近くにある。
固定観念をなくすことで、物はもちろんだが物でないものが手に入ることもある。
仏教教典を読んでいたら、今の日本にふさわしいブッダの言葉あった。
足ることを知り(あるもので満足し)、法(真理)を聞き、
法(真理)を見る者の独居は楽しい。
世の中の人に対し、怒り憎むこともなく、
生けとし生きけるすべての生きものに対して、
自制(セルフ・コントロール)することは楽しい。
世間に対するむさぼり、欲望を離れ、もろもろの欲望を超えることは楽しい。
「われが、われが」という慢心に打ち克つことは、けだし最上の楽しみである。
《ヴィヤナ》《ウダーナ》
みんながあるもので満足して、みんなに優しくなり、自分は少し自制することで、
マスク不足やトイレットペーパー不足になどにはならないはず。
そして、新型ウィルスも終息させるスピードも上がるかもしれない。