アーユルヴェーダ塾ジュニャーナ塾長日記

アーユルヴェーダについて学ぶアーユルヴェーダ塾ジュニャーナを主催している「塾長」が古典書にもとづいたアーユルヴェーダのお話を日々綴っています。

備える ⑤経済の備え

こんにちは。アーユルヴェーダ塾ジュニャーナの塾長です。

 

「経済の備え」について。


アーユルヴェーダの元祖テキストである「チャラカ・サンヒター」では、
お金を稼ぐことも大切であると言っている。
古代インドではお金関しては2つの大きな考えがある。


まずは全てを捨てて出家して修行者として生きて行く方法がある。
家族やお金も全て手離し托鉢(生きるために必要な最低限の食料などを家々をまわって頂戴すること)しながら生きて行く方法。
出家者として生きて行くにはお金はいらない。

 

もう一つの生き方は、

正しい方法で働き

正しくお金を稼ぎ

正しくお金を使い

人生を楽しむ一般的な生き方。

私達はこちらだ。

アーユルヴェーダは修行者向けではない。

一般人に向けたものである。
そのため、お金を稼ぐ理由が述べられる。

健康でなければお金は稼げないと教える。

 

確かにお金がないと医療は受けられない。

日本は健康保険があるとは言え無料ではない。
ちょっとした体調不良であれば薬局で簡単に市販薬を買うこともできる。
お金があれば栄養のある食べ物を手に入れることもできる。
お金があれば身を守るための家やマスク、石鹸を手に入れることができる。
お金があれば保険がきかない先進医療やアーユルヴェーダなどの治療を受けることができる。
お金がないとストレスで病気になってしまうかもしれない。
お金がないと泥棒や人をだましてお金を奪ったりし解脱の道からも外れてしまうかもしれない。
肉体的、精神的な健康、そして解脱のためには「お金」を稼ぐこと大切であると教える。


今回の新型コロナウィルスの蔓延で、

収入が減った方

変わらない方

増えた方

職を失った方

職を得た方

何も変わらない方...

様々な方がいるだろう。
それぞれの状況はちがうだろうが「お金」の価値観が変わった方も多くいるだろう。

やっぱり「お金」は大切だよね、と改めて思ったのではないだろうか。

お金の価値感が変わる、と言うことは自分の働き方や生き方も変わる。

 

新型コロナウィルスのワクチンや特効薬ができない限りは残念ながら不景気は続くだろう。

働き方も変わるだろう。
しかし、ワクチンや特効薬ができれば景気は回復する。
落ち込みが激しい分、反動は大きく好景気がくるもかもしれない。
しかし、生きているといろいろなことが起きる。
新型コロナウィルスが終息する日は必ず来る。
しかし、災害も来るかもしれない。
戦争が起きるかもしれない。
思わぬ病気やケガで働けなくなるかもしれない。
また新たな感染症が流行するかもしれない。

経済をまわすことももちろん大切だ。
稼いだお金で人生を楽しむことも大切だ。

しかし、何が起きても肉体的、精神的に健康であるために節約や貯金も大事であり、

お金を稼ぐための技術や知識をもつことも必要だ。

 

病気の治療をする場合、

あらゆることを予測して準備をする。

薬を投与する場合や手術をする場合、

副作用が出た時のこと、

なにかトラブルが起きたときのこと、

あらゆることを予測して副作用に対処する薬や道具を用意しておく。

そうすることで、安心して治療を施すことも受けることもできる。

行き当たりばったりで手術されたり、

一か八かで薬の投与をされることほど怖いものはない。

それと同じで、私達も生きていく上で自分に起きそうな出来事を予測し準備をしておく。

そうすることで安心して生きていける。

そして、不安もなくなる。

なんの準備もないから不安になる。

自分に起こるであろうこと、

自分に起きたら困ることを予測して、

肉体的、物質的、経済的に粛々と準備をする。

病気になる事を予測して健康診断を受けたり医療保険をかけておく。

収入がなくなった時のために貯金をしたり収入保険をかける。

アーユルヴェーダの体質診断も体質によりなりやすい病気があるので、そう言った病気にならないように準備するためのものである。

いつなにが起きてもいいように準備をしておくと不安が減る。

まさか自分がこんな目に遭うなんて!

と事が起きてからアタフタしないように。

事が起きても「やっぱり、来たか!」と自分の予測が当たったことにニヤリとして、

準備していた道具で粛々と対処すればよい。

その道具の一つが「お金」だ。

 

しかし、お金に執着することはいけない。
執着は病気を引き起こす。
お金に執着するばかりに食べることや医療にお金を払わず病気になったら本末転倒である。

お金に執着するばかりに命を削ってまで働いてもいけない。
寄付も良い行為であり、解脱に向かわせるものだ。

お金に執着してケチっていては解脱できない。

 

どうお金と向き合っていくか。

つまり『どう生きて行くか』ということも新型コロナウィルスによってもたらされたものである。