アーユルヴェーダ塾ジュニャーナ塾長日記

アーユルヴェーダについて学ぶアーユルヴェーダ塾ジュニャーナを主催している「塾長」が古典書にもとづいたアーユルヴェーダのお話を日々綴っています。

食細うして心広かれ

こんにちは。アーユルヴェーダ塾ジュニャーナの塾長です。

今回はアーユルヴェーダと江戸時代のお話。

現在のNHKの大河ドラマ麒麟がくる」の主役は戦国武将・明智光秀である。
光秀は織田信長本能寺の変で討った後、

豊臣秀吉による信長の弔い合戦により敗北。
農民の襲撃を受けて殺された、と歴史の授業で習ったのを覚えてるかい?

この光秀に関する有名な都市伝説がある。
光秀は秀吉との合戦後、実は生き延びて「天海(てんかい)」というお坊さんになり、江戸幕府・初代将軍である徳川家康、2代将軍・秀忠、3代将軍・家光のブレーンになった、という都市伝説がある。
ご興味がある方は「明智光秀 天海」でググればたくさん出てくる。

YouTubeでも都市伝説としておもしろい動画がたくさんアップされているので暇つぶしにみていただけたらと思う。

「光秀=天海」説を信じるか、信じないかはあなた次第だが、

この天海は東の比叡山と言われる東京の上野の寛永寺を創建したり、

風水をつかって江戸の町づくりをした、とも言われ相当頭が良かったとされている。
そして、天海は徳川家康を祀る栃木県の世界遺産日光東照宮」を勧請した人物だ。

この天海というお坊さんは賢いだけではなく江戸時代では珍しく大変長寿だったとされている。
寿命が40才行くか行かないかの江戸時代に108才で亡くなったとされている(諸説あり)
100才を超えても現役で家光にいろいろアドバイスをしていた、とも言われている。
90才で亡くなったという説もあるが90才でもなかなかのご長寿である。

その超ご長寿の天海が長生きの秘訣を問われ、このように答えている。

気は長く 勤めはかたく 色薄く 食細うして 心広かれ

「短気にならず、まじめに仕事をこなし、色薄く(恋愛や性欲は抑える)、食事は腹八分目にして、心を広く持ちなさい」ということだ。
実にアーユルヴェーダ的な言葉だ。
インドで発祥した仏教である。
仏教の僧侶の暮らし方に関することはアーユルヴェーダの教えがふんだんに盛り込まれているということもあるのだろう。


その他にも

心正直 日湯 陀羅尼(だらに) 時々御風下(ごふうか)遊ばさるべし

というのもある。
正直に生き、毎日の入浴して、陀羅尼はお経を読む(仏に祈りを捧げる)ということ。
下風とは「おなら」のこと。
アーユルヴェーダでも、心正しく生きることがすすめられ、身体を清浄にすること、祈りをささげることが健康であるためにすべきこととされる。
また「おなら」といった身体からでるものを我慢すると病気になるので我慢してはならない、とされている。
日本の歴史の中に仏教を通じてアーユルヴェーダがあるのを探すのもおもしろい。

また、天海をリスペクトしていた徳川家康の寿命も75才と江戸初期の人としては長寿だった。
家康は健康マニアだったのは有名である。
「命は食にあり」を座右の銘としていたそうだ。
天海が好んだ納豆、クコなどの食材を食べていたとされている。
家康は鷹狩りが好きで山にはいって鷹狩りをするのは、軍事訓練的な要素もあっただろうが、山を歩くことで健康維持を目的にしていたのではないかとされている。
最期は鯛の天ぷらを食べて食あたりをおこしてそれが原因となり亡くなったとされている(胃がん説もあり)。
家康は江戸には住んでおらず、息子にさっさと家督を譲り駿府(今の静岡県)に住みながら裏で政権を動かしていたとされている。
静岡県は現代でも温暖で海の幸、山の幸が豊富な県だ。
鯛を食べて食あたりをおこした、ということは魚も食べていたということだ。

その土地の新鮮な物を食べなさい、適度に運動をしなさい、というのもアーユルヴェーダも教えである。
家康は新鮮な魚や山菜などを食べ、運動もして健康維持に励んでいたと想像ができる。

 

江戸幕府は260年以上続くが一つの政権がこんなにも長く続くのは今も昔も世界的にも珍しい。
たいていはどこの国も諸外国から攻められたり、反政府勢力により内乱がおきて同じ政権が長く続くことはない。
苦しい戦国時代乗り越え天下統一を果たした家康や厳しい時代を知る天海が長生きをすることで、平和な国づくりのための地固めをしたために平和な国家が作られたのだ。

 

己の欲望を抑え、健康で長生きすることで世の中の役に立つ。
素晴らしいことである。
新型コロナウィルスが蔓延する今、我々も家康や天海を見習って

「己の欲望を抑えて健康でいる」ことが世の中

に役に立つのではないだろうか。

 

 

おまけ

実は日光東照宮マニアでもある塾長。

天海がマネジメントして家康を神に祀った日光東照宮にもいろいろミステリアスなことがあっておもしろいのですよ。

興味があったら以下の本をオススメします。

https://www.amazon.co.jp/世界遺産-聖地日光-下野新聞社編集局/dp/488286620X/ref=sr_1_3?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E8%81%96%E5%9C%B0%E6%97%A5%E5%85%89&qid=1589785208&sr=8-3

 

https://www.amazon.co.jp/日光東照宮の謎-講談社現代新書-高藤-晴俊/dp/4061492926/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E6%97%A5%E5%85%89%E6%9D%B1%E7%85%A7%E5%AE%AE%E3%81%AE%E8%AC%8E&qid=1589785382&sr=8-1