アーユルヴェーダ塾ジュニャーナ塾長日記

アーユルヴェーダについて学ぶアーユルヴェーダ塾ジュニャーナを主催している「塾長」が古典書にもとづいたアーユルヴェーダのお話を日々綴っています。

若さ・健康・生存のおごり

こんにちは。アーユルヴェーダ塾ジュニャーナの塾長です。

 

新型コロナウィルスの感染者数は相変わらず多い。

緊急事態宣言が発出されている地域もある。

 

ウィルスの蔓延を防ぐには人との接触をなくすのが一番だ。

去年の緊急事態宣言でそれは皆よくわかったはずだ。

仕事や通院など必要な外出は自粛する必要はない。

きちんと感染症対策をして外出すれば良い。

 

外食が悪みたいになっているが、

一人や二人で静かに食事をしてサッサと帰ればなんら問題はないだろう。

アーユルヴェーダで食事は瞑想とされる。

静かに味や香り、見た目を楽しむ食事は幸福感を与え満足する。

過食防止にもなる。

一人飯とか黙食と言うらしいが一人静かに食べるが当たり前になれば良いと思う。

 

しかし、

残念ながらいまだに集まってワイワイやったり、

新型コロナウィルスをただの風邪と言ったり、

重症化したり亡くなるのは高齢者ばかりだから若い自分は大丈夫と思っている人もいるようだ。

それから、

波動が高ければ感染しない、

霊性が高ければ感染しない、

などと言っている方もいるようだ。

アーユルヴェーダに興味がある方はお酒を飲んでワイワイ!

というよりかはスピリチュアル的な言葉や宗教的な言葉に惹かれてしまいがち...

ウィルスに波動も霊性もない。

そんなこと言ったら今まで感染された方や亡くなられた方は波動や霊性が低いから感染してしまったのか?と問いたい。

医療や介護の最前線で闘い感染された方もいる。

その方たちの波動や霊性が低いのだろうか?

海外では宗教施設でクラスターは発生している。

日本人より信仰心に厚いインドやアジア諸国もなかなかの感染者数だ。

究極なことを言うとあのブッダでさえ感染症が原因で亡くなったという話だ。

『ウィルス、人を選ばず』

 

ブッダの言葉に以下のような言葉がある。

「若さのおごり」

愚かな凡夫は、

みずから老いゆくものであるにもかかわらず、
他人が老衰したのを見て、

悩み恥じ嫌悪している。
わたしもまた、

老いゆくものであるにもかかわらず、
このことはわたしにふさわしくないと言って、他人の老衰したのを見て、

悩み恥じ嫌悪するであろう。
わたしがこのように観察したとき青年時における若さの意気は全く消え失せてしまった。

 

「健康のおごり」

愚かな凡夫は、

みずから病むものであるにかかわらず、

他人が病んでいるのを見て、

悩み恥じ嫌悪している。

わたしもまた、病むものであるにもかかわらず、

このことはわたしにふさわしくないと言って、他人の病むのを見て、悩み恥じ嫌悪するであろう。

わたしがこのように観察したとき、

健康時における健康の意気は全く消え失せてしまった。

 

「生存のおごり」

愚かな凡夫は、

みずから死ぬものであるにもかかわらず、

他人が死ぬのを見て、

悩み恥じ嫌悪している、

わたしもまた、

死ぬものであるにもかかわらず、

このことはわたしにふさわしくないと言って、他人の死ぬのを見て、

悩み恥じ嫌悪するであろう。

わたしがこのように観察したとき、

生存時における生存の意気は全く消え失せてしまった。

     

(『マッジマニカーヤ』訳:中村元

 

若い時、

健康な時、

生きている時、

私たちは若さや健康、命はあるのが当たり前だと思っている。

しかし、

若さは一時しかなく必ず老いる。

健康は当たり前ではなくちょっとした油断で失う。

命は永遠ではない。

明日、失う可能性もある。

儚いものである。

しかし、

若さ、健康、命が永遠であるかのような『おごり』が人にはある。

自分だけではなく周囲の人の若さ、健康、命も永遠ではない。

自分のせいでおじいちゃん、おばあちゃんに感染させ亡くなってしまうかもしれない。

誰かの大切な人が亡くなってしまうかもしれない。

だからこそ、

人はおごりをなくし人を慈しむ心、

つまり慈悲をもって行動をしなければならない。

それには、ルール(ダルマ)を守って生きていかなければならない。

 

宴会しょうが友達とワイワイやろうが新型コロナウィルスには感染しないかもしれない。

数年もたてば新型コロナウィルスはたいしたことのないウィルスだったとなるかもしれない。

ただの風邪だった。

マスコミのデチ上げだったとなるかもしれない。

しかし、

今を生きる私たちは『今』守らなければならないことがある。

 

この時期や新型コロナウィルスだけではなく、

インフルエンザや寒暖差による風邪、脳梗塞なども発症しやすい。

自粛生活やテレワークで運動不足にもなりがちだ。

高齢者や持病がある方は新型コロナウィルス関係なく一年を通して様々な感染症の危険に晒されている。

新型コロナウィルスうんぬん関係なく一年をとおして様々なウィルスや病気に気をつけなければならいのが本来あるべき姿だ。

 

このブログの読者の方はこんなことを言う必要もなく正しい行動をされていることだろう。

『善き行動が善き結果をうむ』

これもアーユルヴェーダだ。

なにも一日中家に閉じ篭もっていろ、と言っているわけではない。

正しい知識を持って行動し、

今ならではの楽しみを見つけよう。

 

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