アーユルヴェーダ塾ジュニャーナ塾長日記

アーユルヴェーダについて学ぶアーユルヴェーダ塾ジュニャーナを主催している「塾長」が古典書にもとづいたアーユルヴェーダのお話を日々綴っています。

感覚器官を整えると心が整う

こんにちは。アーユルヴェーダ塾ジュニャーナの塾長です。

 

アーユルヴェーダでは感覚器官(五感)を大切にする。

感覚器官(五感)とは...

視覚(目)

聴覚(耳)

嗅覚(鼻)

味覚(口)

触覚(皮膚)

 

各器官に以下のようなことを行う。

目:オイルに浸す、点眼

耳:オイルに浸す、点耳

鼻:オイルをいれる

口:オイルうがい、舌掃除、歯磨き

皮膚:オイルマッサージ

 

なぜアーユルヴェーダは感覚器官を大切にするのか。

各器官の健康維持

病気予防

老化防止

病気の治療

ラクゼーション

と思われる方は多いだろう。

どれも正解。

 

しかし、それだけではない。

感覚器官は心とつながっている。

 

見たり

聞いたり

香りを嗅だり

味わったり

触れたりすると人の心は動く。

 

美しい風景をみて心がふるえる。

音楽を聴いて心が弾む。

リラックスする香りで心が落ち着く。

美味しい物を食べて幸せな気持ちになる。

好きな人に触れて愛おしく想う。

等々...

 

逆に、

 

悲惨なニュースを見て心が苦しくなる。

悪口を聞いて腹がたつ。

嫌な臭いを嗅いで不快な気分になる。

不味いご飯を食べさせられてイライラする。

嫌いな人に触られて不快な気分になる。

等々...

 

感覚器官から対象となるものを取り入れることにより私達の心は良くも悪くも変化する。

 

好き

愛おしい

嫌い

欲望

執着

怒り

悲しみ

不安

恐れ

等...

 

さらに、感覚器官から何かを取り入れるとその心の動きによって行動をする。

暴力的な映像をみたり聞いたりすると心が荒々しくなり行動や言動が暴力的になる。

不快な臭いを嗅いだり美味しくない物を食べたりするとイライラして文句を言ったりする。

殴られれば殴り返したり暴言を吐いたりと言った言動をするだろう。

 

さらに、心の状態には3つの性質がある。

 

サットヴァ:純質

(汚れのない状態・善い行い・知性などを引き起こす)

 

ラジャス:激質

(普通の活動・貪欲・執着・欲望・怒りなどを引き起こす)

 

タマス:暗質

(休息・怠慢・怠惰・なまけ・迷妄・無知などを引き起こす)

 

 心の状態がサットヴァ・ラジャス・タマスのどの状態になっているかによって感覚器官が引き付けられる方向も変わり行動も変わる。

 

感覚器官と心は相互関係。

感覚器官から何かを取り入れると心は動く。

心の状態によって感覚器官がとらえる対象が決まる。

そして、心の状態によって行動が決定される。

 

心がサットヴァであれば善い行動をする。

善い行動、善い行いは解脱へつながる。

ラジャス・タマスは心のドーシャ(病素)であり解脱を妨げる。

 

アーユルヴェーダは感覚器官を整えることによって善いものを取り入れられるようにする。

そして、心をサットヴァの状態にし善い行為をするようにする。

 

感覚器官を単に良くするだけではなく感覚器官から取り入れるものにも気を配らなければならない。

サットヴァなものを見たり、聞いたり、嗅いだり、味わったり、触れたりしよう。

 

美しい景色や絵画、神様の絵、仏像をみるのもよいだろう。

聖典を読むのも良いだろう。

自然の音、美しい音楽、マントラ、お経などを聞くのもよいだろう。

良い話や楽しい話をサットヴァの心な人と話そう。

自然の香りやアロマなどの良い香りをかごう。

自然の味、新鮮な食べ物を味わおう。

身体を清潔にし心地のよい温度のオイルでマッサージをし清潔な衣服を着よう。

 

感覚器官を休ませることも必要だ。

現代人は感覚器官を使い過ぎている。

 

感覚器官を整える。

見るもの

聞くもの

嗅ぐもの

味わうもの

触れるもの

に気を配ることで心が整う。

そして、最終的に解脱につながる。

 

治療や健康法だけではないのがアーユルヴェーダ の奥深いところである。

 

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